紫耀くんが21歳になった

紫耀くんが21歳になった。


私が紫耀くんを好きになってからは2度目の誕生日。



私は紫耀くんを一言で表すことが出来ない。


例えば「努力の人」


ステージの上で輝くためなら、どんなことにも妥協せずに努力を欠かさない人。


例えば「優しい人」


関わる人全員にといってもいいほど、紫耀くんは優しいと言われる。いつだって人の心を気遣える人。


例えば「強い人」


どんな状況からも逃げずに、目の前にあることに全力で挑める人。


全部紫耀くんを表すことに間違いはないんだけど、全部紫耀くんを1番に表す言葉ではない気がするんだ。


紫耀くんは、掴めないんだ。


本当の紫耀くんが見えない。


それは、決して悪い意味ではなくて、だからこそ追いかけたくなるし、本当の紫耀くんを見たいと思い、応援し続けるんだと思う。


あんなに身体は強そうなのに、何故かどこかに消えてしまうんじゃないかという儚さがあるのが、紫耀くんの魅力。


元々ジャニ育ちじゃないし、ジャニーズ以外の世界でも生きていける能力がある紫耀くんだから、余計にそう思ってたのかもしれない。


そこにいるはずなのに、そこにいる事が当たり前ではないと感じてしまう。


だから、その面で言えばデビューが決まってくれて安心した。


デビューしたら、絶対ではないにしてもこの世界で生きていく事がほぼ確実になる。


ジャニーズの世界で生きる紫耀くんに、やっと保証を貰えた気が嬉しかった。


入所してからデビューするまでの間、長くJrのトップとして走り続けてくれた紫耀くん。


「目の前にある事を頑張りたい」


よくそう言って、デビューへの具体的なことはあまり言及しなかった。


でもちゃんと前を向いていることは伝わってきてたし、グループへの愛が増してきてることが分かって嬉しかった。


だからこそ、デビューへの直談判の話には衝撃を受けた。


ビジネス的に見て、3よりも6の方が強いと思ったのかもしれない。


元々一緒にやってて、プライベートでも仲がいい3人を置いていくことなんて出来なかったのかもしれない。


Mr.KINGで走り続けることに限界を感じたのかもしれない。


何が大きな引き金となって、紫耀くんがデビューを決めたのかなんて分からない。


でも、紫耀くんが求めた時点でもう否定することなんて出来ないんだなと思った。


もちろんジャニーズにおけるデビューは本当に凄いことだから、否定すること自体が物凄い贅沢なことなんだけど。


紫耀くんを見てきて、紫耀くんが本気で何かを願う姿なんて見たことがほぼなかった。


だから、紫耀くんが自ら社長に直訴した時点で紫耀くんの本気が伝わってきて、もう私達ファンが何を言っても変わらないんだなと。


これから、紫耀くんはどんどん大きくなっていく。


きっと想像も出来ないくらいに。


ファンをしていて嬉しいことって、自分が応援している人が夢を叶えることだと思うんだ。


紫耀くんはきっとこれからたくさんの夢を願う。


そしてその夢を叶える為に、もっともっと努力してもっともっと強くあろうとしてくれる。


どんな経緯であったかは、もはや関係ない。


紫耀くんは「僕が主犯」という言葉を免罪符にきっと、キンプリをもっと大きくさせるんだろうな。


紫耀くんについていけば、見たことがない景色を見れる気がする。


何年も変わらなかったJr.界を確かに変えてくれた紫耀くんだから、


Jr.の常識を何度も覆してくれた紫耀くんだから、


これからも、私達の想像を超える平野紫耀を見せてくれるんだろうな。


忙しくなるね、これから。


先頭を走るのは、紫耀くんかもしれないけど、周りには無条件に手を差し伸べてくれるメンバーがいること、


後ろには、愛を伝えながらついていくファンがいることを、忘れないでほしい。


あとは、紫耀くんがアイドルやってて良かったって言える未来であれば、それでいい。


21歳の紫耀くんに、幸多きことを願ってます。




廉くんが19歳になった

永瀬廉くん、19歳のお誕生日おめでとう!!!!! 


もう19歳かと思う気持ちもあれば、まだ19歳と思う気持ちもあって、よく分からないけど、とにかく、廉くんの誕生日をお祝いできる今に感謝したい!


私ね、廉くんの好きな所たくさんあって、挙げたらキリがないんだけど、特に好きな所が2つあるんだ。


1つ目は、「努力家」なところ。


もちろん、あの世界にいて努力してない人なんていないのは分かってる。ただ、わたしが見てきた1年と数ヶ月という短い間で、すっごく成長してて、それは何でもない廉くんの努力の証で、ほんっとにすごいと思った。


紫耀くんと海ちゃんは、Jr.の中でもトップクラスにダンスが上手くて、小さな動き1つとっても、ダンスが上手なのが伝わってくるぐらい動きが綺麗で、この2人と一緒にダンスをするのは誰であっても大変だなって見てて思う。


廉くんは、そんな2人の横で必死に努力してダンスを上達させてきたんだ。たぶん相当焦ったんじゃないかな。余裕をなくした日もあったと思うんだ。オタからたくさんの批判を受けたあの時期、廉くん自身、変わりたい気持ちもあったと思う。でも変わりたいと思う気持ちだけでは変わらないのが人間だからさ。


歯を食いしばって、何度も何度も練習して、自分にまだまだって喝を入れて、そしてあの2人の横に堂々と立ってるんだもん。かっこいいよ、廉くん。


2つ目は「真っ直ぐ」なところ。


素直とも言うと思うんだけど、紫耀くんに嫉妬をしてた時期に、ある人からアドバイスを受けたと言っていた廉くん。


「仲間ならまず相手を認めることが大事。その上で、負けない武器を作れ」


その言葉が自分を変えてくれたと、逃げずに向き合って、認めて、負けたくないと思ったと。何て、真っ直ぐで素直で優しくて強い子なんだろうと思う。


この真っ直ぐさがあれば、きっとこれからどんな厳しい事が待ち受けてても、廉くんなら立ち向かっていけるんじゃないかって、そんな風に思うんだ。



私は、デビューの話を紫耀くんが持ちかけた時、時期尚早と廉くんが言ってくれて嬉しかったよ。それは、グループ云々とかじゃなくて、廉くんは、もう自分の意見を言える強さをちゃんと持ってるんだって。それが実感出来てすごく嬉しかった。


詳しい事は分からないけれど、岩橋くん神宮寺くん、海ちゃんが同意してて、言い出したのが昔からずっと大好きな紫耀くんで、いくら岸くんも反対派だったとは言え少数意見で、それでもきちんとNOと言える廉くんは、自分自身をきちんと持てて、もう自分の道をきちんと歩けてるんだなって安心した。


廉くんは3人の中で1番身近な存在だった。もちろんお顔はどこを探しても同じレベルの人なんていないけど。普通の男の子が、ジャニーズのオーディションを受けて、いろんな壁にぶち当たっても、乗り越えていくその姿に、普通の生活を送る私は勇気を貰ってた気がするんだ。


昔はマイクを持っても、笑うだけしかしてなかった廉くんが、今では後輩から、つまらない事を言っても廉くんがなんとかしてくれるってそんな嬉しい言葉を貰って、Jr.代表として挨拶する機会もたくさんもらってて、人は努力でどこまでも羽ばたけるんだなって、思わせてくれる。そんな人なんだ、私にとっての廉くんは。


19歳の廉くんは、もっと大きな世界に飛び立つ。限りなく大きくて限りなく広い世界へ。


きっと廉くんなら大丈夫。その努力する姿勢と、真っ直ぐさ。そして謙虚な所、優しい所、仲間思いな所、一歩引いて俯瞰で見れる所、他にも無限にある廉くんの魅力を失わない限り、廉くんはきっとどこまでも羽ばたける。


廉くん、自分を信じて、どこまでも走り続けてね。廉くんが信じて進む道なら、疑う事なく追いかけるから。もしも、廉くんが前が見えなくなって立ち止まる時が来ても、私たちファンがきっと照らしてみせるから。


立ち上がるために差し伸べられる手は、2から5に増えた。心強い仲間が増えた。デビューを掴んだ仲間達と、夢を掴みとってください。


19歳の廉くんが、心から笑える、そんな1年でありますように。



Mr.KINGであったこと、Kingになるということ

デビュー発表から数日、私は未だに受け入れる事が出来ていなかった。何が自分をこんなにも戸惑わせているのか、分からない。でも多分、好きになりすぎだんだ、Mr.KINGというグループを。


大好きだった、Mr.KINGが。Mr.KINGの歌が、ダンスが、関係性が、世界観が、大好きだった。なくなって初めて分かる、当たり前じゃなかったあの日々。もっと声に出せば良かった、がむしゃらに、なんの意見も気にせずに、Mr.KINGへの愛を伝えれば良かった。そうしたら、何かが変わっていたのかな。


知ってしまった、6人でのデビューを社長が考えていなかった事。だとしたら、Mr.KINGで夢を追いかけることは許されたんじゃないのかって、そんな事を考えてしまう。誰にこの感情をぶつければいいのか、誰を責めればこの感情は収まるのか、分からない。


6人でのデビューを望んだのは紫耀くんだった。「僕が主犯」と口にして、「もっと有名になりたい、もっと大きな規模で」と、見果てぬ夢を願った。


ずるいよ、紫耀くん。責めれないよ。だって紫耀くんがこんなにも野心に満ちた夢を口にしたことが今まであった?常に謙虚、そんな紫耀くんが、掴みとりたいと願った夢を責めれるわけがない。


Mr.KINGはもう思い出になる。KING担の中で、決して忘れることのない思い出に。私達KING担が忘れなかったら、Mr.KINGは確かに存在するんだ。今は私は見れないけど、いつか必ず、大切な思い出として見れる日がくる。


忘れない、絶対に。Mr.KINGと過ごしたすべての日々を。


そして、信じるよ。最初で最後となったあの単独ライブでの、数々の愛の言葉。裏でなにが起きてたのかなんて関係ない。確かにあの日、Mr.KINGとKING担は1つになれた。それだけは信じてもいいよね?


春からはMr.KINGはKingになり、King&Princeとして夢を追いかけることになる。


例えば、仕事もなかなか決まらなくて下克上すら起こそうとしてたけど、目の前にあることを頑張って、国民的グループになった「嵐」


例えば、9人でデビューして、そこからメンバーの脱退による何度かの活動休止、それでも這い上がり、今年、15周年を迎える「NEWS」


例えば、最初はジャニーズで異例の演歌枠のデビュー曲、ガラガラの客席に教えてもらったことを糧に前に進み続け、やっと確固たる地位を確立した「関ジャニ∞


例えば、当時誰もがデビューを喜び、飛ぶ鳥を落とす勢いだった、度重なるメンバーの脱退による傷をすべて受け止め、3人だけのドームライブをする「KAT-TUN


例えば、デビュー発表、泣き崩れるファンもいた、戸惑いを隠せないメンバーもいた。シングルも出せない、ライブしか出来ない、席も埋まらない。それでも絆を信じ、最高の10周年を迎えた「Hey!Say!JUMP」


例えば、やっと掴み取ったデビュー後、格差や強烈な推しにたくさんの批判も受けた。それでも何があっても腐らずにただ成功だけを夢見て走り続ける「Kis-My-Ft2


例えば、当時は誰も幸せになれないデビューと比喩されたグループだった。まだ幼かった彼らに待ち受けていたのは壮絶な格差。それでも5人で乗り越え、5周年を迎えた今、最高に輝いている「SexyZone」


例えば、もうデビューは無理なんじゃないかとファンですら諦めかけた。一生バックで終わるからもしらない恐怖と戦い、やっと掴んだデビューという夢。底知れぬスキルと精神力も持つ「A.B.C-Z


例えば、関西からのデビューは10年ぶり。異例とも言えるメンバーの増員。願ったのは、7人でデビューしたいという揺るぎない夢があったから。最高のメンバーでデビューしてこれからも進化し続ける「ジャニーズWEST


数々の先輩達と、もう同じ土俵に立つんだ。たくさんの荒波を乗り越えてきた先輩達と。もう憧れの先輩は憧れの先輩だけじゃなくなる。時にライバルになるかもしれないんだ。ライバルなんて、失礼な言い方かもしれないけど。


上には書けていないけど、他にもたくさんのグループが存在する。ジャニーズだけじゃない、外に目を向ければ足がすくむほどの勢いをもつグループがたくさんある。


それだけじゃない。ドラマをやれば視聴率、映画をやれば興行成績、CDを出せば売上枚数、ライブをやれば動員数。すべてが数字と結果の世界。


そんな過酷な世界に飛び出るんだ、6人は。


受け入れられなくてもいい。まだ愛せなくてもいい。ただ、この世界で戦おうと、一方踏み出した彼らを、否定しないようにしたい。


もう、怯える事はない。離れる事がないという保証を手に入れた。今はその保証を手に入れられた事に、幸せを感じよう。


例えKing&Princeになっても、紫耀くんと海ちゃんが"兄弟"なことも、海ちゃんと廉くんが"双子"なことも、紫耀くんと廉くんが"ライバル"なことも、きっと変わらない。


いつか、この選択をした紫耀くんに、6人に笑顔を向ける事が出来ますように。


語彙力もないのに、こんなに長々と文書を書く"今"の私を、"未来"の自分がそっと包み込める、そんな温かい未来でありますように。




デビュー発表を受けて

デビューがついに決まった。知ったのはバスの中でだった。色んな感情が一気に襲ってきてバスの中で、しかも中々混雑してたのに、涙を流した。近くにいた友人が、何が起きたかも知らないのに、何も言わずに隠してくれた。いい友人を持ったなぁ。

デビューが6人でと聞いた時、私は頭を殴られたような衝撃と共に胸が苦しくなった。予想はしてたはずなのに。

もう私は、Mr.KINGを見る事は出来ないのかと。もう三兄弟を見る事は出来ないのかと。

そんな事を思いながら、涙を流しながらツイッターを見た。そこには、喜んでいる人、泣いている人、怒ってる人、悲しんでいる人、戸惑っている人、興味を持った人。たくさんの人が1つのグループのデビュー発表について呟いていた。トレンドはずっと1位。ああ、デビューするとは、こういう事なのかと、改めて思った。

私はMr.KINGを好きになり、Mr.KINGでデビューを願っていたファンだった。だから正直に言うと、まだ受け止めきれていない。でも、Mr.KINGの3人が離れる事なくずっと一緒にいれる事。それだけでも奇跡で、不確定なJr.の世界でそれ以上を望むのは罪だとすら思った。

翌日、私は紫耀くんが6人でのデビューを社長に直談判したと聞いた。その時は咄嗟に浮かんだのは最低な考えだった。紫耀くんは3人でのデビューを願ってはくれなかったのかと。だからこそ、この言葉に、私は死にたくなるくらい後悔した。

「僕が主犯」

その言葉に彼の強さと優しさが詰まっていた。彼は分かっていた、Mr.KINGの3人を望むファンの気持ちも、Princeの3人を望むファンの気持ちも、キンプリを望むファンの気持ちも、他のJr.を応援するファンの気持ちも。そのすべての思いを背負う覚悟で、彼はデビューを願った。

何にも特別な執着心を見せる事はなく、いつだって誰かの気持ちに寄り添える、そんな優しい、他人思いな彼が、デビューしたいとはっきり告げる事はほとんど無くて、ただ目の前にある事を頑張りたいと言っていた謙虚な彼が、初めて見せた、本気で何かを求める姿。

自分を悪者にしてまで、他の2人を、5人を、守ろうとしている紫耀くんに、自分を悪者にしてまで掴んだ夢に、私はやっと嬉し涙を流せたんだ。

紫耀くんにとって、Mr.KINGとして過ごした2年間は大切な宝物だったか、デビューを望んだ、国民的アーティストになりたい願ったのは、確かに真実だったか、ファンの声が、思いが、少しでも紫耀くんを支える、頑張れるパワーになってくれたか。この問いかけに紫耀くんは「はい」と答えてくれるかな。答えてくれる2年間だったなら、私はこの2年間を大切な宝物にできる。

すべてを受け止めきれない弱い私は、まだキンプリを見れていない、デビュー会見のWSも編集はすべて母に任せた。

これから先、きっとふとした瞬間に、Mr.KINGを思い出して涙を流すのだろう。でも涙を流せるほど、Mr.KINGを好きになれた事、涙を流せるほどMr.KINGに幸せをもらっていた事、それだけで、本当に私は幸せなんだと、一晩経って考えることが出来た。

過去を振り返る事はあっても、過去を向いたりなんかしないから。3人が掴み取った夢を、私も応援するから。6人で進む未来をしっかり受け入れるから。

だから、忘れないで。こんなのエゴかもしれないけど、Mr.KINGが確かに存在した事、Mr.KINGで戦ってた事、宇宙一最強の三兄弟であった事、過去の思い出でいい。なかった事だけにはしないでほしい。そしていつか、こんな時代もあったなと、笑顔で言ってくれる日が来たら、涙を流した2018年1月17日の私が救われる気がする。

たくさんの幸せをありがとう。たくさんの笑顔をありがとう。Mr.KINGを応援できた事、私の大きな宝物であり、財産です。

さあ、私も前を向こう。時間はかかるかもしれない。しばらくは悲しくなるかもしれない。それでも、私をMr.KINGに嵌まらせた紫耀くんが、誰よりも前を見てる紫耀くんが、このメンバーがいいと願ったんだ。大好きな紫耀くんの、大切なメンバーを少しずつ見ていこう。廉くん海ちゃんは勿論だけど、Princeの3人も。

いつか、6人が日本を代表するアーティストになって、私がこの記事を見返す日が来たら、「何言ってんだよ。過去の自分。今こんなに幸せなんだから」と言えるよう自分で、未来で、ありますように。

「おめでとう」と言えなかったファンでごめんね。

2018年1月17日、「King &Prince」デビュー決定おめでとう。

彼らの未来が輝かしい未来でありますように。

「僕が主犯」-私が見てきた平野紫耀-

「僕が主犯」



この言葉にわたしが見てきた平野紫耀が詰まっている気がした。



文を書くのは得意ではないからデビュー発表を受けて書いたので終わりにしようと思っていたけれど、どうしても上の言葉と紫耀くんについての思いを綴りたかったり。


私は紫耀くんが舞台を任されることに誇りを持っていた。勿論、もっと地上波に出て知名度を広げてほしいという気持ちはあった。それでも、あの社長にとって舞台はジャニーズにおける真髄で、その座長を仮にもデビューしていない、入所して数年のJr.に任せた時、社長の本気と期待を感じた。


社長は、舞台をさせるタレントには背負わす傾向がある。それは紫耀くんも然りだった。


紫耀くんは背負わされた。当時の彼からしたら、とてつもない大きな物を。きっとその苦しさに何度も弱音を吐きそうになったはず。それでも彼は背負った。背負ったものをおろす事なく、グラグラになりながらも立ち続けた。


そんな紫耀くんを支える仲間として、廉くんと海ちゃんが近くにいることはとても頼もしかったし、何よりも帰属意識がなかった紫耀くんが自分の家と言える場所を見つけた事に安心を覚えていた。あぁ、紫耀くんが背負った荷を2人となら共有出来るのかも。そんな事をすら思っていた。


でも、「僕が主犯」という言葉を聞いた時、もう彼は誰にも背負わせる気は無いんだ、そう感じた。


主犯は悪事や犯罪の中心人物という意味。紫耀くんがはっきりと口にする事はあまりなかったけれど、認められたいと願う紫耀くんが、その認められるとはデビューということなんどと思っている紫耀くんが、何よりも大切な仲間と勝ち取った待ち望んだデビューの決定は、誰よりも嬉しかったはずなのに。紫耀くんはこの言葉を使ったんだ。


いろんな意見がある。私もツイッターでたくさんの意見を見た。それは彼らだって分かっている。受け入れることの出来ない人達がいるということ、必ずしも全員が幸せになれる決断なんてない。


だから、彼は主犯という言葉を使ったのだろうか。100人中99人が幸せだと思える事でも残りの1人とっては耐え難い事実かもしれない。彼はその1人のやりきれない感情をすべて受け止めるためにこの言葉を口にしたのかもしれない。


もちろん、紫耀くんがここまで考えてるとは思わないけど、社長に直訴という勇気ある行動にその言葉を使った時点で、彼の中にある潜在的な何かがこう言わせたのかもしれない。


誰よりも優しい彼だから、自分がそう言うことで他の誰かが非難される事を無意識に避けたのかもしれない。自分を高めてくれたライバル達を、自分を支えてくれた弟達を、守ろうとしてくれたのかもしれない。


全部、何もかも背負おうとしてるんだ、彼は。


そのことを紫耀くんがどこまで自覚しているかは分からないけれど、きっと、無意識に紫耀くんは孤高の存在へと足を進めているのかもしれない。


きっと彼はグループだけじゃない、ジャニーズの未来も託されている。それだけ逞しくなった。先輩に囲まれてフワフワ笑っていた可愛い紫耀くんは、いつしか誰もが認めるJr.のエースとなっていた。それが彼の努力であり天性の才能だと、きっと社長は気づいていた。すべては社長の見解通りだったのかもしれない。


私がずっと応援してきた亀梨くんも、所謂背負わせる人間だった。そんな彼が10周年のインタビューでこう言っていた。


「"それは右"と言ってみんなが理解するなら俺の存在価値はない。ふつう左じゃない?と言われても、右に進んで成功されるのが存在価値を証明することだから。それって孤独だよ」(Myojo一万字インタビューより、一部省略)


紫耀くんが直訴の話を持ちかけた時、時期尚早だと言ったのが誰かは分からないけれど、その行動を取ることに不安や疑問を持ったメンバーもいたのかもしれない。それでも彼は動いた。亀梨くんのインタビューの続きにはこうある。


「だからこそ、自分を理解してくれる仲間を増やしていかなければならない。理屈抜きで信じてくれる仲間を。こいつが言うならついていこうぜ!って言ってくれる仲間を」


紫耀くんは、「デビューしたからこそ、できることもある」という言葉で全員の承諾を得た。きっとそれには、普段逞しいと、頼りになるという紫耀くんの強さがあったからだと思ってる。


勿論こんなのすべて私の頭の中の妄想だし、上に書いた事は間違っていると思う。


それでも、「僕が主犯」いう言葉にそれだけの思いを馳せていたと感じてしまう儚さが紫耀くんにある。


少なくとも、わたしが見てきた平野紫耀とはそういう人物だった。


これからも紫耀くんは背負い続けるんだろう。だとしたら、私は彼がいつかその荷物を下ろすときが来た時に、お疲れ様と言えるファンでありたい。


あぁ、紫耀くんの沼からはもう、抜け出すことは出来ない…。